こんにちは、今回は地理オリンピックとは?(パート2)ということで、地理オリンピックへの参加・対策に役立つ情報をお届けします。

 

地理オリンピックとは

世界中の高校生を相手に「地理」の技能を競う大会で、毎年一度行われています。参加できるのは16歳から19歳の学生に限られており、大学生になってしまうと対象から外されます。(…浪人すればワンチャン?)

 

目的は?

地理オリンピックの目的を一言で表せば、「若者の地理に対する関心を高めて、地理好き同士仲良くしましょう!」といったところでしょうか。以下は国際地理オリンピックのサイトからの引用です。

  • stimulate active interest in geographical and environmental studies among young people;
  • contribute positively to debate about the importance of geography as a senior secondary school subject by drawing attention to the quality of geographical knowledge, skills and interests among young people;
  • facilitate social contacts between young people from different countries and in doing so, contribute to the understanding between nations.

参加してみて感じたのは、世界には様々な角度から地理に対して深い愛情を感じている学生がいて、自分はまだまだ研鑽を積まねばならないということですね…。もちろん日本選手団も揃いも揃って変態揃いで、大会後も仲良くやっています。学校だけでは出会えなかった仲間たちとの出会い、これ最高!

 

国内大会と国際大会

地理オリンピックは勝ち残り戦です。12月から3月にかけて行われる、三次にわたる国内予選を勝ち抜いた先に国際大会の切符が待っています。そんなんじゃ無理ゲーじゃね、と思った方もいるかもしれません…が、意外にイケます(※あくまで個人の感想です)

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」ということで、それぞれの予選でどんな問題が出るかをご紹介します。

 

国内大会の問題

一次予選:センター試験+αくらいの難易度のマーク試験、日本語による出題が大半だが一部英語の出題あり、辞書持ち込み可。全国各地で開催

二次予選:国公立大二次試験くらいの難易度の記述試験、日本語による出題・回答が大半だが、英語による出題・回答が必要とされる問題もある。辞書持ち込み可。

三次予選:読図・フィールドワークに基づいた記述試験+地図作成試験、出題・回答は日本語と英語が半分半分くらい。辞書持ち込み可。

 

一次試験・二次試験の問題の一部は地理オリンピックのサイトで公開されています。

また、一昨年に出版された国際地理オリンピック日本委員会実行委員会公式の過去問題集(解答解説付き、¥2,400+税)も購入することができますよ!

 

どんな力が試されるのか?

公式サイトによると必要とされるのは

場所を見抜く力

的確に表現する力

とあり、具体的には資料・地図を適切に読み取る読解力・分析力が問われるとされています。加えて、問題の解答にあたっては、そうした情報を一つの結論にまとめあげる論理的構成力が必要ということです。ただ、これだけでは弊サイトの意味がありません、次に具体的な対策法を書いていきます。

 

どんな対策をしたら良いのか?

まず必要なのは、真面目に学校の地理の授業を受け、その内容をものにするということです。学校の授業なんて…と思っている方もいるかもしれませんが、地理に関しては塾・予備校界隈に人材がほとんどいません。

 

一次試験を見てもらえればわかりますが、問われているのは誰も知らないカリブ海の島国の国旗…ではなく、地形や産業に関する基本的な知識(その殆どは教科書や資料集で参照可能)に基づいた出題になっています。

二次試験以降は記述による出題もありますが、それは国公立大の二次試験で地理がある学校の過去問(東大・京大・筑波大・都立大…)をザーッと見てみるのがおすすめの対策方法です。でも、演習するには最低限の知識が必要、ならば学校の授業を大事にしましょう、ということです。といいつつ筆者は授業中ほとんど資料集の関係ないページを眺めていましたが…

 

三次試験は…NHKの有名番組「ブラタモリ」を毎週欠かさず観るのがおすすめです。実際にフィールドを歩きながら、地形などの自然環境と産業や土地利用といった人間の営みとの関連を探るという意味でタメになる番組といえるでしょう。いや〜、深夜帯からゴールデンになって本当によかった…!個人的には、深夜放送の頃の新宿の回で、笑っていいともの楽屋にNHKが押し入るシーンが好きでした笑。

観ていればわかると思いますが、フィールドを歩き回る上ではある程度の体力も必要です。地理オリンピックを目指すなら、外出が憚られる世の中ではありますが、散歩やジョギングなどで体力づくりも心掛けましょう。(あくまでも情報は足で稼ぐものです)

 

さいごに

大会が近づいたら、さらに詳細な試験情報や対策を書いていきます!

また、気になることがあったらCONTACTからいつでも連絡をください!お待ちしています。

 

 

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