地理の教科書にも載っているものの存在が薄いGIS。
Geographic Information System(地理情報システム)の略ですが、これだけ聞いてもピンとは来ないでしょう。
この記事ではGISとは何なのかということを紹介します。
簡潔に言うとGISはコンピューター上で地図にまつわる物事を操作し表示できる仕組みです。
この定義からいうと、Google Mapや地理院地図といったWeb上で地図を閲覧できるサービスやカーナビなどもこれに当たることがわかります。
どのような場面でGISが力を発揮するかというと、簡単な例が教科書や自治体の文書などに乗っている統計地図です。
色を塗り分けてあったり,点で分布が示されていたり…
上のような図、つまり地図上の点や線、面に対応したデータ(属性と呼ぶ)を合わせて表示できるのがGISの強みです。
また、高機能なものでは様々な計算をすることができ、例えば市町村ごとの人口密度を計算して表示することやボロノイ図を作ることなどができます。
ここで重要になるのが重ね合わせという考え方です。
道路地図やWeb地図などでも同様ですが、私たちが使う地図には様々な情報が重ね合わされています。
例えば次のような地図。
東京駅近辺の地図ですが、この地図には5枚のレイヤと言われる地図が重ね合わされています。
道路
これらを重ねて上から見たものが先ほどの地図です。
このようにして作られた地図は例えば都市計画の現場や防災対策、出店する際の商圏分析など様々な用途で使われています。
理論はいいからとりあえずGISに触ってみたい!という人におすすめなのが「地図で見る統計(jSTAT MAP)」です。
これは政府が提供している、Web上で使えるGISで、だれでも簡単に使うことができます。
jSTAT MAPの使い方は以下のページで紹介しています。
また、このサイトの記事ではもっと高機能なGISソフトであるQGISを使った内容も紹介しています。
QGISの使い方については以下のページを参照ください。