国名はそう、国を表すもの!
ですから、国名を知ればその国の地理とリンクしたりするんです。
それでは、今回はヨーロッパ編ということでヨーロッパの中でも特に面白い国名の由来を紹介していきます!
アルバニア
アルバニアはラテン語で「白い」という意味があり、というのもこの地域が石灰岩の地質だからです。
そういえば、ここらへんで石灰岩と言えばスロベニアのカルスト地形の語源ともなったカルスト地方ですよね。
ちなみに世界史でアルバニアといえば、第二次世界大戦の時期のイタリアによる進攻とか冷戦期に中国と仲良かったといった感じで習ったと思います。wikipediaによれば冷戦期に軍事増強の一環としてコンクリートの塊みたいなトーチカを山ほど国民に作らせたそうですが、それもこの地域で石灰が山ほど取れたことと関係が深そうです。
モンテネグロ
今まで気づかなかったけど、言われて「はっ」となった人もいるのではないでしょうか。
そう!モンテと言えばモンテ・ローザなどでおなじみの「山」。
ネグロと言えばネグロイドとかでおなじみの「黒」。
そう、モンテネグロは「黒い山」という意味なんです!
漢字表記もバッチリ「黒山」です。黒山でモンテネグロと呼ぶのはキラキラネームに近い難易度ですよね。
モンテネグロと言えば、旧ユーゴスラビア諸国の中でセルビアに近い国であったことから最後の独立国となった国ですよね。
また、当時の親ロシア政策の一貫で日露戦争で日本に対して宣戦布告をしていたことから100年くらい日本と戦争していた判定になっていた国として有名ですよね。
もう場所は迷わない!エストニア、ノルウェー
バルト三国と北欧三国はどこがどこだっけ?ってなるのはあるあるですよね!
しかし、もう迷わなくて大丈夫です。
エストニアの正式名称はEesti Vabariikなのですが、このEstiってなんかの英単語に似ていませんか?
実はEast、「東」という意味なんです!
ですから迷ったら一番東っぽい国をエストニアだって覚えてください(※正確には一番東はラトビアですが、まあ体感一番東っぽいのでそういうことで笑)
そして、ノルウェーの語源は古ノース語で「北方への道」を意味する言葉だそうで、northにも似てますよね。
ということで、一番北はノルウェーだと分かるわけです!
ノルウェーの場合はスカンディナビア半島を見てもそうですし、スヴァールバル諸島もあるのでちゃんと一番北です。
スロバキア、スロベニア、セルビア
実はこの3つの国名、名前の由来は全て「スラブ人の土地」で一緒なんです!
よくどこの国が何系の民族かわからなくなっちゃうことありますよね。
そんな時はこの由来を思い出しせば大丈夫です!
ロシア、フランス
世界史をやっていたらルーシやフランクといった名前は聞き覚えがあるのではないでしょうか!
もう薄々気づいていた人も多いとは思いますが、ロシアやフランスの語源はその民族名なんです!
民族名は特に国名になりやすいんです。
いってしまえば国名の由来=民族名の由来ってことが多かったりするのですが…
ポーランド
ポーランドの名前の由来は「平野、野原」だそうです。
それもそのはずポーランドは国土の大半をきたヨーロッパ平野に属しており、その性質からいつも大国に侵略されてしまう緩衝国として有名ですよね。
注意
国名の正式名称がだいぶ日本で呼ばれているものと違うといったことは結構ありますし、語源にも諸説あります。
参考文献
吹浦忠正, 世界の国旗ビジュアル大辞典(第2版), 学研教育出版, 2013年.