いやー雨が多いですね。
ネオワイズ彗星(C/2020 F3)を見たいと思って何度も早朝に繰り出しているんですが、全然晴れませんね。
晴れないなんてのんきなことを言っている場合ではなく、7月の上旬は日本のあちこちで川が氾濫したり土砂崩れが起きるなど、大変な災害に苦しめられた時期でした。
さて、実際にどれくらい降ったんだろう、という話です。
操作
気象庁のページからアメダス・観測所ごとの第1半旬~第3半旬の降水量とその平年値を取得し、合計します。
今年の値のURLは
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/mb5daily_(アメダスの場合はa、観測所の場合はs)1.php?prec_no=(地域番号)&block_no=(地点番号)&year=2020&month=07&day=&view=p1
平年値のURLは
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_(アメダスの場合はamd、観測所の場合はsfc)_mb5d.php?prec_no=(地域番号)&block_no=(地点番号)&year=2020&month=07&day=&view=p1
となっています。
地点の座標と番号についてまとめたWebサイトを参考にプログラムなどでURLの一覧を作成します。
スクレイピングにはoctoparseというツールを使いました。
Pythonなどでしても良いのですが、多分書くより早いということで。
念のため、くれぐれも負荷をかけすぎない様注意しましょう。
取得したデータをジオコーディングし、TIN補完でラスタデータとして完成です。
結果
考察みたいなもの
北海道
北海道はこの時期梅雨に入っていないので、全国の平均から見ても雨量が少なめの傾向にあります。
そのため少しの変動で割合は大きく変動してしまうのであまり有用なデータとは言えませんが、比較的少雨傾向だったことがわかります。
東北
東北は三陸海岸の北部と奥羽山脈の南部で多くなっています。
東北での雨量はあまり報道されなかったように思うので少し意外なところですね。
関東
関東は一転、平年並みかやや多い程度です。
関東は夏ごろに水不足になる年もあるので今後安定して降水があるか注目したいです。
平野部こそ平年並みであるものの、山間部ではやはり少し多めに降ったようです。
中部
東海地方で特に多くなり、氾濫が報じられた河川もありました。
多いところでは平年の5倍程度に達したようです。
飛騨川や天竜川の流域の紫色のエリアが目につきますね。
関西
和歌山方面で特に多くなりました。
京都から大阪、神戸にかけての平野も多く降りましたが、伊賀や丹後などはそれほど多くなかったようです。
中国
瀬戸内の大雨が注目されたように、やはり山陽側で多く、山陰側で少なくなりました。
ただ、江の川のように河口は日本海側にあるものの脊梁山脈よりも南に流域を持つ河川にも影響は大きく及んだようです。
四国
全域で強く降りましたが、徳島県の南部から高知県の東部にかけての地域で特に多い雨量を観測しました。
香川県の引田付近では特に雨量の少な目の地域がありますが、これは雨陰に当たったせいでしょうか。
九州
筑後山脈付近と志布志付近で紫色になっています。
一方で、佐伯付近で黄色になっているのが気になるところですね。
沖縄は平年並みだったようです。